過眠さん (9ji21qgm)2025/5/30 00:30 (No.36736)削除「オレはただ…お前を守りたかった。お前に生きていてほしかった」
「僕が教えられることは全部教えるよ。……それが今の僕の役目だからね」
【名前】Lucian・Tenabris (ルシアン・テネブリス)
【性別】男
【年齢】125歳
【種族】吸血鬼
【担当学科/科目/寮】能力学科/能力応用術/翔技寮
【能力】
Lucianはこの世界においてあまり多くない、2つの能力を所持している能力者だ。
ただし、彼の能力は特段強力なものではない。
しかし彼の凄まじく長けた応用力と実践を重ねた年月・経験値によってその能力は強力な物に化けた。
1.血の召喚「Appel du Sang」
自身の血液および周囲の血液を魔力によって変質させ、意志なき兵士や使い魔を召喚・使役する能力。
この召喚体は実体を持ち、物理的な攻撃や防御、索敵など多様な任務に対応可能である。
感情や意志を持たないため、命令への忠実性が非常に高く、状況に応じて最適な行動を遂行する。
召喚に使用される血液は主に自身のものであるが、周囲に存在する死体や流れた血液も、一定の条件下で利用可能。
この特性により、Lucianは戦場において他者の犠牲や環境を即座に自軍の戦力へと変換することができる。
召喚体の数・質・戦術的動作は、Lucianの魔力量および血液の供給状況によって左右される。
《特性》
〈血の兵〉
自らの血を用いて物理的な兵士を召喚。
各兵には戦闘スタイル(剣士、槍兵、弓兵、獣型など)があり、Lucianの意志で戦術的に配備できる。
〈死血利用〉
戦場などに残された他者の血液を魔力で浄化・再構成し、召喚素材として転用する。
鮮度・魔力耐性・血液量に応じて召喚数や質が変化する。
〈血の連携〉
複数の召喚体同士を魔力で繋ぎ、集団戦術・連携攻撃を自動発生させる。
Lucianの意志一つで陣形や行動を切り替えることが可能。
〈血鎧形成〉
血液を硬質化し、召喚体やLucian自身に防具・武器として装着させる。
一時的な防御力強化や属性抵抗の付与が可能。
《制限》
・魔力が尽きれば召喚は継続不能となり、兵は即座に消失する
・自身の血を多用した場合、失血による身体機能低下が起こる
・死血の利用には制限があり、腐敗・体の欠損が激しい状態では使用不可
・召喚体は感情を持たず、柔軟な判断力や創造的行動には不向き
2.影の支配「Contrôle de l’Ombre」
あらゆる「影」を媒介として制御・変形・実体化する能力。
対象は自身の影だけでなく、周囲に存在する自然な陰影、あるいは他者の影にも及び、戦闘・補助・探索と多岐に渡る応用が可能。
この能力で操られる影は、「視覚的・物理的な干渉が可能な“半物質化状態”」となり、刃や鎖、獣の形、幕、手などあらゆる形態に変化する。
Lucianの魔力と集中力が続く限り、影の数・長さ・質量を自在に操作可能。
また、影を通して周囲の情報を探知したり、一時的に自身を“影の中”に沈ませることで回避や潜伏行動を行うといった、戦術的な移動・索敵にも応用される。
《特性》
〈影具現〉
影を魔力によって実体化させ、武器(刃、鞭、槍など)や拘束具(鎖、手など)に変える。
具現の数と精度は同時操作数と影の大きさに依存する。
〈影の捕縛〉
対象の影を掴み、そこから本体を拘束する。
影が物体に接している必要があり、強力な光や複数の影が交差する場所では制御が困難。
〈影潜行〉
Lucian自身、または影でつながる対象物を“影の中”に一時的に沈ませて回避・潜伏する。
〈影感知〉
影に触れている範囲内の動体・魔力の反応を感知できる。
特定の範囲を“影の視界”として利用し、死角からの攻撃や不意打ちを察知する。
《制限》
・強い光源下や、影が極端に不安定な環境では使用制限・精度低下が発生する
・複数の影が重なる場所では誤作動・操作混乱のリスクがある
・影潜行中は完全に無防備になり、遮断・捕縛されると行動不能となる
・具現化の持続には魔力を継続的に消費するため、長時間の維持や多重操作には負荷が大きい
【容姿】
《静かな理性と温もりを纏い、沈む夕陽のように深紅のまなざしで語らぬ想いを抱える青年》
彼の髪は、陽光を閉じ込めたような柔らかな金色。
光を受けるたび、それはやわらかくきらめき、まるで静かに揺れる麦穂のような温もりを宿している。
額に流れる前髪は品良く整えられ、横顔にかかる数本の束は、知性と落ち着きを纏う彼にごく自然に溶け込んでいる。
後ろ髪は緩やかにまとめられ、整えられすぎないその形が、彼の余裕ある佇まいを物語っていた。
右耳に添えられた小さな黒のフープピアスは、装飾としてはあまりに控えめだが、彼にとっては特別な意味を持つようだ。
時折、会話の合間や沈黙の中で、彼が無意識にそれへ触れる仕草を見せるたび、そこに込められた想いの深さが静かに滲む。
それは語られることのない記憶の象徴であり、彼の沈黙が最も雄弁になる瞬間でもある。
彼の瞳は、深紅の宝石を思わせる色合いをしている。
燃え上がるような鮮烈さではなく、静かに熱を宿した深い赤――まるで沈みゆく夕日のように、哀しみと優しさを持つ。
眼鏡の奥から向けられるそのまなざしは理知に満ち、見る者の心をすっと見透かすような鋭さと、包み込むような柔らかさが宿っている。
服装は落ち着いた色のスーツ。
白のジャケットに黒いシャツを合わせたスタイルは、格式を守りながらも堅苦しさはなく、知性と柔和さのバランスが絶妙だ。
指先ひとつ、表情ひとつにまで計算されたような品がありながら、不思議と堅さを感じさせない。
彼の背に宿るのは、かの大国に名を刻む貴族〈テネブリス家〉にのみ伝わる、"夜の誓約"と呼ばれる吸血鬼の翼。
濡れたような黒に深紅が滲み、光を拒むように羽根の奥で脈打つそれは、まるで夜の底に咲いた一対の傷痕。
その形はどこまでも優雅で、冷たく、崇高。
羽根の一枚一枚が繊細にして鋭利であり、風を裂くのではなく、沈黙を纏うように広がっていく。
縁に走る深紅の筋は、血ではなく誓いの象徴――失われた過去と、いまは語られぬ名の残響だ。
だが、彼がその翼を人前で広げることはほとんどない。
その理由を、彼は語らない。
けれど、誰もいない空の下で、ふと背に手をやり、指先でその存在を確かめるような仕草をすることがある。
かつて戦争の最前線で、その翼と共に敵を薙ぎ、命を守り、命を落としたあの日々。
その全てが、翼と共に焼きついているからだ。
あの翼は、誇りと力の象徴であると同時に、自分では救えなかった命の証でもある。
恋人の血が手の中で冷たくなっていったあの夜。背に広げていたはずの翼は、何ひとつ守れなかった。
「……もう、あれはいらないんだ。オレ……僕にはもう必要ないから」
そう言って、彼は微笑む――まるで、傷跡にそっと蓋をするように。
今もあの翼は、確かにそこにある。だがそれは、誰かを"守るため"ではなく、"生きるため"に、閉ざされているのだ。
身長は183cmと高身長。年齢の割に若く見えるのは種族の特性かもしれない。過去の経験により程よく鍛えられたその体は着痩せするタイプで、脱いだら腹筋はしっかり割れており、所謂細マッチョというものだ。
【性格】
《穏やかな優しさと理知的なまなざしを併せ持ち、誰に対しても誠実に向き合いながらも、どこか一線を越えさせない静かな距離感を纏う人物》
☕「先生と話すと、なんかホッとするんだよね~」
彼はいつも落ち着いていて、どんな話題にも穏やかな声音で耳を傾けてくれる。
言葉に急かされることも、否定されることもなく、気づけばこちらが素直に話してしまっている。
その柔らかな眼差しと、丁寧な応対に、緊張していた心がふっとほどける瞬間がある。
先生のそばにいると、なぜか安心できる――そんな風に思う生徒は少なくない。
✍🏻「先生の授業は、説明がめちゃくちゃ分かりやすい!それにすごく優しいの!」
授業では、生徒一人ひとりの理解度に寄り添いながら、丁寧に言葉を選んで教えてくれる。
特に能力の応用訓練では、実践的な知識と経験を活かしながら、生徒本人が自ら考え、気づけるような指導をしてくれる。
「自分の力で、自分や大切な人を守れるように」――それが、彼の教えに込められた大切な信念だ。
⚖️「ちゃんと叱ってくれるの、逆にかっこいいって思う」
優しいだけじゃない。危険な行動や軽率な判断には、きっぱりと注意を与える。
だがその叱責は決して感情的ではなく、必ず理由と責任を伴うものとして伝えられる。
だからこそ、彼の言葉は胸に響き、生徒たちは自然と信頼を寄せている。
☁️「優しいけど、なんとなく“ここから先は入っちゃダメ”みたいな空気あるよね」
誰に対しても誠実で優しい彼。けれど、その眼差しの奥には、常に静かな境界線が引かれている。
近づけば寄り添ってくれるのに、ある一定の距離から先は、どこかひんやりとした空気が漂っている。
その静けさは、誰にも踏み込ませない意志のようで、けれど決して拒絶的ではない、不思議な隔たり。
🫧「ルシアン先生って、本当に生徒想いだと思う。なんかあったのかな……?」
誰かの背中をそっと押すように、あるいはそっと隣に立つように。
彼は、生徒たちが自らの力を正しく使いこなし、危機に備えられるよう心を込めて導いてくれる。
過去に何があったのか、詳しく語られることはないけれど、その指導の一つ一つに、深い想いと責任が感じられる。
🌙「たまにね、ふっと遠く見るような目をしてるときがあるんだよ。あれ、ちょっと切ないんだよな」
ふとした瞬間、どこかを見つめるような瞳。
声をかければすぐに微笑んで応えてくれるけれど、ほんの一瞬、遠い記憶の中に沈んだようなその表情に、何か大切なものを失った人の影が映る。
けれど彼は、それを語らない。静かに胸の奥で抱きしめたまま、今日も変わらず穏やかに生徒たちに向き合っている。
📘「どんな悩みでもちゃんと聞いてくれるし、アドバイスもすっごく丁寧!」
悩みごとや進路、能力の不安まで――どんな話でも否定せずに受け止め、親身になって考えてくれる。
時に論理的に、時に情緒的に、生徒に最も伝わる形で向き合おうとしてくれる姿に、多くの生徒が心を許している。
だからこそ、思わず頼りたくなる。「先生に聞いてみよう」と自然に思わせてくれる存在だ。
🤫「そういえば……先生のプライベートって全然知らないよね。でもそれがまたミステリアスでかっこいいかも」
生徒に対しては常に誠実で開かれているのに、不思議と私生活や過去の話には一切触れさせない。
誰も見たことのない表情が、きっと彼の中にはあるのだろう――そんな想像を誘う静かなミステリアスさも、彼の魅力のひとつ。
💬「ルシアン先生、やっぱり信頼できるよね。静かだけど、すごく強い人なんだと思う!」
穏やかで、優しくて、でも芯はとても強い。
その静けさの裏には、深い決意と覚悟があることを、生徒たちは無意識に感じ取っている。
先生の背中が、言葉以上に多くを語っているからこそ、生徒たちは憧れ、目標として彼を慕うのだ。
【SV】
《静かな低音の声は、まるで深い湖に波紋が広がるように、心に穏やかに染み渡っていく》
「初めまして。僕はルシアン・テネブリス。能力応用術を担当しています。能力は扱い方ひとつで、誰かを守るものにも、壊すものにもなります。何か困ったことがあれば遠慮なく言ってくださいね」
「焦らないで大丈夫ですよ。ゆっくり貴方のペースでいきましょう??」
「言葉にするのが難しい時は無理に話さなくて大丈夫ですよ。話したくなったらで構いません。僕はいつでも聞きますからね」
「ふふっ、そうやって笑えているならそれで十分ですよ。安心しました」
「失敗した?? ならそれを糧にすればいい。人はそうして強くなるからね」
「……君、最近眠れてる?? 無理をしているように見えるけど…。休むことも強さのうちだよ。しっかり寝てね。何かあれば僕に言って。出来るだけ力になるから」
「君は自分で気づいてないだけで、ちゃんと強いよ」
「目を逸らさないで、自分の力と向き合ってみて。きっとより良い使い方がわかるよ」
「このピアス?? ………なんでもないよ。ただのアクセサリー」
「その判断は命が関わることがある。軽く考えたらダメだよ。」
「君が何を背負っているのか、僕は知らない。……でもね、“守りたかったもの”を失ったときに残るのは、後悔だけだよ。…それでも前に進めるならいい。でも――君はまだ、失っていい人間じゃない」
「強くなることは、怖いことじゃないよ。……本当の怖さは、自分の力で誰も守れなかったときに来るんだ。怖くてもいい。だけど、見て見ぬふりだけはしないで。僕も――それだけは、後悔してるから……なんてね」
「僕のことはあまり気にしなくていいんです。貴方の今を大切にしてください」
『お前が居ないこの世界は……酷く静かで寂しいよ』
【備考】
一人称:(現在)僕。(過去)オレ
二人称:(現在)君、貴方、名字+さん/くん。(過去)お前、名前呼び捨て
【過去】
夢映学園がある国から遠く離れた国の最高貴族の1つの出身。
その国では彼が生まれるよりも昔から戦争が続いていた。
幼い頃から命の危険に晒され続けた彼は、己の能力を応用することで自分の身を守ってきた。
そこに目をつけられ、彼は国の主力の1人として最前線で戦ってきた、という過去を持つ。
さらに、物心ついた時から一緒で、自分の命よりも遥かに大切だった幼馴染であり恋人を45歳の時に目の前で亡くしている。
その一件以来、好物だったコーヒーが飲めなくなり、自分の心に人が入り込むのを防ぐような立ち振る舞いに変わった。
現在の彼の耳に光るピアスは、その恋人から貰った最後の贈り物。つまりは形見だ。恋人が亡くなった際に身につけていたもの。これはかつて彼が恋人に贈ったものだった。
恋人を失ってからも前線で戦っていたところ、一族の知り合いだった学園創設者に声をかけられ、海を越え山を越えてこの学園に教師としてやってきた。
彼の過去を知るものは、今は亡き創設者のみとなっており、現在は存在しない。
この学園での教師歴はかなりのものとなっており、何事にも動揺しないのはそれもあるかもしれない。
【関係】
・「星原 昴」さん(白雪様宅)
< 元教師&教え子 >
「いつも何かしら起こしてたので心配だけど、命を大切にしてくれれば僕はそれでいいんです」
現在の姿
『はりねず版男子メーカー』様使用